今回坂道の最大斜度データの計測は、Isamu Sakamoto氏作成の「角度傾斜計」というスマートフォンのアプリを使用しました。
このアプリを使うと、スマホを斜面に置くだけで0.1度単位の精度の高い測定が簡単にできます。(校正機能もあり)
ただしスマホを置く場所の凹凸によって角度が大きく変わってしまうので、30cmのスケールをスマホの側面に固定する装置を作りました。
スケールと路面の隙間がない場所を選んで数ヶ所~十数ヶ所測定し、最大値を最大斜度としました。
※測定した角度はあくまでも目安であり、ある程度の誤差を含むものと思われます。
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パッケージ裏
風景イラスト(全種類) 赤瀬よぐ
急坂揃いの坂の町、長崎。その中でもとりわけ急な坂道を集めて、実際に傾斜角を測ってみました。
急坂を選んで測定するにあたり、以下の様な規則を設けました。
長崎市北部、市電の終点である赤迫町近辺は、周囲の山が幹線道路である国道206号線のすぐ間近まで迫っているために急坂が多い地域。(本編で紹介した「自動車学校下の坂」もこの地域にある。)
その中でも最も急で距離が長いのが、保育園の入り口を通り急カーブを抜けてマンションに至るこの坂。
公道としてはここが長崎で一番の急坂ではないだろうか。
諏訪神社の坂といえば本編でも紹介した「長坂」が有名だが、長坂下の踊り馬場から病魔退散大楠と太鼓楼の横を抜けて拝殿へと上る坂もかなりの急坂。
交通安全祈願のためにお祓いをする車や参拝客を乗せたタクシーがこの坂を登って行く。
タクシーがホイルスピンをさせながらこの坂を登って行く姿は長崎人ならおなじみの光景である。
カーブの内側では部分的にではあるが傾斜角21度と、変電所の坂を超える場所もある。
予想通り、急坂No.1は2位を0.4度上回って変電所の坂に決定。
飽の浦バス停から変電所に上がるこの恐ろしく急な坂道、最近ではテレビ番組などで取り上げられて知名度が全国区になりつつありますが、日本全体で見てもこの坂は5本の指に入る急坂ではないでしょうか。
※このランキングは「暫定ランキング」です。
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